「営業中に厨房機器を搬入してもらうのは無理」「業者は19時で終わると言われた」――飲食店オーナーにとって、什器や厨房機器の搬入タイミングは大きな悩みの一つです。日中は仕込み・営業で動けず、夕方〜夜は接客中。結果として、閉店後の22時以降や早朝5-8時の限られた時間で搬入するしかない場面が頻繁に発生します。 本記事では、飲食店の営業時間外搬入を業務を止めずに進めるための段取り、ビル規約への対応、料金感、法人取引の流れまで、実務目線で整理しました。
営業時間外搬入が必要になる典型シーン
飲食店で「営業時間外でないと搬入できない」となるのは以下のような場面です。
- オープン前の什器一括搬入:内装工事完了後、開店1〜2週間前に厨房機器・客席什器・カウンターを搬入
- 厨房機器の入れ替え:冷蔵庫・コンロ・製氷機の故障買い替え。営業を止めずに当夜中に入れ替え
- 季節商品の什器追加・撤去:かき氷機・おでん鍋・ストーブなど、シーズン物の入替
- 閉店時の什器撤去:閉店日の翌朝までに什器をすべて搬出、原状回復工事へ引き継ぎ
- 商業施設のテナント入替:施設の閉館後(22時以降)にしか搬入できない物件
- 深夜営業店の昼間搬入:バー・居酒屋など夜営業店の場合は逆に午前〜昼の搬入が「営業時間外」
営業時間外搬入の進め方
段取りの良し悪しで、搬入の所要時間も追加料金も変わります。以下のステップで進めるのが基本です。
1. ビル管理規約の事前確認(最重要)
商業施設・テナントビルは、搬入可能な時間帯・経路・養生範囲が細かく定められていることがほとんどです。以下を必ず管理会社に確認してください。
- 搬入・搬出可能な時間帯(深夜帯NGの物件もある)
- 使用可能なエレベーター(業務用 or 一般用)と予約方法
- 共用部の養生範囲・指定養生業者の有無
- 搬入車両の駐車スペース(地下駐車場の車高制限など)
- 事前申請書の提出期限(多くは1週間前)
2. 搬入物のサイズ・経路の事前共有
厨房機器は重量物が多く、搬入経路の幅・高さ・段差で「入らない」というトラブルが起きやすい品目です。事前に以下を共有しておくと当日のリスクを大きく減らせます。
- 各機器のサイズ(幅・奥行き・高さ)と重量
- 搬入口から設置場所までの動線(廊下幅・曲がり角・階段の有無)
- 設置場所の電源容量・給排水位置(コンロや製氷機は特に確認)
- 設置場所の床耐荷重(大型冷ケース・コールドテーブルは要確認)
3. 配送業者との時間帯すり合わせ
営業時間外対応の業者でも、対応可能な時間帯はスタッフ稼働状況により決まります。以下のような確認を事前に行うとスムーズです。
- 希望時間帯の対応可否(22時開始 or 翌2時開始など)
- 所要時間の見積もり(厨房機器1〜2点で1〜2時間程度が目安)
- 料金加算の確認(深夜帯・土日祝・緊急対応の組み合わせ)
- キャンセル料の条件(当日キャンセルは出動準備後に発生する場合あり)
厨房機器・什器ごとの注意点
業務用冷蔵庫・コールドテーブル
- 重量物のため2名作業が基本。狭い厨房では分解搬入も検討
- 水抜き・霜取りを前日に終わらせる(冷蔵庫は前夜のコンセント抜きから)
- 背面の冷却スペース確保(壁から5cm以上の隙間)
製氷機
- 給水・排水の接続が必要。配管位置を事前に確認
- 初回稼働まで6〜24時間必要なため、開店前日までに設置完了が理想
ショーケース・冷ケース
- 店舗ファサードからの搬入が多く、シャッター高さ・店頭幅の事前確認が必須
- ガラス面の傷つき防止に養生は必須。布地より緩衝材重視
- 大型は床耐荷重・電源容量の確認も
カウンター・客席什器
- L字カウンターなど大型は分解搬入が基本。図面ありが望ましい
- 椅子・テーブル類はまとめて搬入。100席規模なら軽トラ複数台または2t車検討
食器・備品・什器小物
- 段ボール単位で搬入。1店舗オープンで段ボール30〜80箱が目安
- 機材搬入と同日にまとめる方が効率的
商業ビル・テナントへの搬入で注意すべきこと
業務用エレベーターと一般エレベーター
多くの商業施設では、テナント用の業務用エレベーターと顧客用の一般エレベーターが分かれています。営業時間外搬入では業務用エレベーターしか使えないケースが多く、サイズ・耐荷重の確認が必要です。
共用部の養生
共用廊下・エレベーター内・エントランスは管理会社指定の養生材で保護することが求められます。指定養生業者の手配が必要な場合もあるため、事前確認を。
事前申請書の提出
多くの物件で「搬入申請書」の提出が必要です。記載内容は以下が一般的:
- 搬入日時・所要時間
- 作業員人数・氏名・身分証
- 搬入車両のナンバー・台数
- 搬入物のリスト・重量物の有無
- 養生範囲・養生業者
提出期限は物件により1週間〜2週間前が多く、間際だと申請が通らないことがあります。スケジュールには余裕を持たせてください。
料金感|深夜帯・土日祝の加算
ラビット救急便の営業時間外搬入の料金感をまとめると以下のとおりです。
- 夜間料金(18時〜22時):基本料金 +3,000円
- 深夜・早朝料金(22時〜翌8時):基本料金 +8,000円
- 土日祝料金:基本料金 +5,000円
- 当日対応料金:基本料金 +2,000円
- 3時間以内緊急対応:基本料金 +4,000円
これらは合算されます。たとえば「日曜深夜2時に冷蔵庫搬入」なら:基本料金 + 当日2,000円 + 深夜8,000円 + 土日祝5,000円 = 基本+15,000円。
正確な金額は 見積もりツール で時間帯を指定すると自動計算できます。詳細な料金体系は 当日・夜間配送ページ に整理されています。
法人取引の流れ
請求書払い対応
法人のお客様は請求書払い(月末締め翌月末払い)に対応しています。複数案件をまとめて月次精算が可能なため、什器追加・季節物入替・厨房機器メンテに伴う搬入を月単位で一本化できます。
継続契約・定期便
飲食チェーン店・複数店舗運営の場合、月次の継続契約として定期便を組むことも可能です。発生頻度の高い什器入替・備品配送をまとめて運用設計します。
適格請求書発行事業者
SYSTR株式会社は適格請求書発行事業者として登録されており、インボイス制度に対応した請求書を発行可能です(登録番号:T7040001108170)。
失敗しやすいポイント
- ビル規約の確認漏れ:「営業時間外搬入NG」の物件で当日延期、再手配コスト発生
- 事前申請の遅延:申請が間に合わず搬入できない、別日程に再調整
- 搬入経路の確認不足:厨房機器が玄関や階段で通らず、分解搬入で時間超過
- 電源容量・給排水の確認漏れ:設置完了したが稼働できず、追加工事が必要
- 当日キャンセル:出動準備後のキャンセルでキャンセル料発生
ラビット救急便の飲食店搬入対応
ラビット救急便では、飲食店オーナー・運営会社様向けに営業時間外搬入の継続的な対応をしています。
- 22時〜翌6時の深夜帯搬入、早朝5〜8時の対応OK
- 商業ビル・テナント物件の搬入規約に応じた段取り
- 厨房機器・冷ケース・カウンター什器の分解搬入対応
- 請求書払い(月末締め翌月末払い)、月次定期便も相談可
- 適格請求書発行事業者(インボイス対応)
詳しくは 22時〜翌8時の深夜・早朝配送、店舗オープン時の什器・備品搬入、法人向け配送 もあわせてご覧ください。
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